馬育成に関しての最大のヒントは、メールにあります。
それは定期的に送られてくる「近況メール」です。
このメールは成長状態と長所、短所を教えてくれます。
それでは、メールの見方と、メールと調教の関係について以下で述べていきます。
・成長状態
(1)この仔は、まだまだやんちゃですね、じっくりいきましょう。
(2)この仔は、最近徐々に力をつけてきていますよ。
(3)この仔は、まさに成長のピークですね。ガンガン狙ったレースに出していきましょう。
(4)この仔は、成長のピークからはちょっと下がってきましたが、まだまだいけますよ!
(5)この仔は、成長力はちょっと落ちてきたけど、まだまだ経験でカバーできますよ。
(6)この仔は、そろそろ第2の余生のことを考えてあげたほうがいいかもしれないですね。
まず、スピード、スタミナ、瞬発力、パワー、気性、根性、持続は成長によってその上限が変動します。
※ゲートは成長に関係なく各馬の能力限界まで育てられます。また、芝適正、ダート適正、足元、
(1)は、一般的にやんちゃと呼ばれる状態です。
全体的に能力が低く、特に気性が低いためにレースのタイムにばらつきが出ます。
(2)は、一般的に徐々と呼ばれる状態です。
(3)は、一般的にピークと呼ばれる状態です。
(4)、(5)、(6)は、一般的にピーク落ちという状態です。能力限界値が下がっていきます。
基本的に、その時点でのそれぞれの馬のタイムを基準に考えて、
周りの馬たちのタイムを参考にいつ出走または引退させるか考えます。
成長途中、ピーク落ちでも勝利することはできます。
※コップと水があるとします。コップは能力の限界値、水は実能力、水を足す動作は調教を表します
コップに水を入れ、一杯になるとあふれてしまいます。
しかし、コップが大きくなっていけば入る量も増えていきます。
そして、コップが小さくなっていけば入っていた水があふれて漏れてしまいます。
また、コップにいっぱい水が入っていない場合、コップ自体が小さくなっても水はあふれず、水を足すこともできます。
しかし、その間にコップに水が一杯になってしまえば、コップが小さくなるとともに水があふれ出てしまいます。
その時の能力の限界値を超えれば、調教しても能力は上がりません。
成長すれば能力の限界が上がり、調教で能力の上積みができます。
ピークを過ぎれば能力の限界が下がっていき、それにともない、能力もさがります。
しかし、能力の限界まで鍛えられていない場合は、ピークを過ぎても能力が上がる可能性があります。
・長所
(1)イチバンいい能力は、○○ですね。完璧に鍛え上げましたね!
(2)イチバンいい能力は、○○ですね。もうちょっと鍛えられますね。
(3)イチバンいい能力は、○○ですね。まだまだ強くなれますよ!
長所とは、生まれ持った能力の中で一番優れているものを指します。
※長所・短所で表示される能力はスピード、スタミナ、瞬発力、パワー、気性、根性、持続です。
(1)は、○○の能力が限界値まで達している状態です。
(2)は、○○の能力が限界値まで多少達していない状態です。
(3)は、○○の能力が限界値まで全然達していない状態です。
ここにおける「能力の限界値」とは生まれ持った限界値であり、成長によって左右されないものです。
先述したように、成長によって能力の限界値は制限されていますので、
長所の成長状態をみて調教を選んでしまうと、今はそれ以上成長できないのに無駄に調教をしてしまう可能性もあります。
しかし、ピークの状態では限界まで能力を上げられますので、長所が「もうちょっと」または「まだまだ」なら考慮して調教しましょう。
・短所
(1)調教で気になるところは何もないですね。カンペキです!
(2)調教で気になったところですが、○○がもうチョットな感じです。弱点を補ってあげましょう。
(3)調教で気になったところですが、○○がまだまだっていう感じがします。弱点を補ってあげましょう。
短所とは、その時点の能力の限界値に対して一番能力が低い、つまり調教が足りていない能力を指します。
※長所・短所で表示される能力はスピード、スタミナ、瞬発力、パワー、気性、根性、持続です。
(1)は、○○の能力がその時点の限界値まで達している状態です。
(2)は、○○の能力がその時点の限界値まで多少達していない状態です。
(3)は、○○の能力がその時点の限界値まで全然達していない状態です。
ここにおける「その時点の限界値」とは、成長段階による制限をされている能力の限界値です。
先述したように調教が足りない能力ですので、バランスよく育てるためにはここで言われた能力を優先的に鍛えていきます。
(1)のように、短所がカンペキといわれた場合でも、成長により限界値が上がるためにまた短所が出てきます。
カンペキの場合は、ゲート能力が成長しきれていない場合はゲート調教をします。
また、レース出走を馬の能力に影響する経験というものもあるので、レースの出走を考えるのもありだと言えます。
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